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クラブサンドイッチ 1997年 秋号 No.83
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商品番号:FAB11420034
イギリスのポール・マッカートニー公式ファンクラブ紙(英語版)。
約413×279mm(16.25×11インチ)の新聞判
- リンゴ・スターのインタビュー
- 「Standing Stone」への動き
- Buddy Holly Week 1997
- ダイアナ妃追悼
の4本です。
■ 最大の読みどころは、リンゴ・スターのインタビュー
これはかなり重要です。
No.83には、ローラ・グロスによるリンゴ・スターのインタビューが掲載されています。テーマはもちろん、『Flaming Pie』でポールと再び一緒に仕事をしたこと。
前号No.82ではポール自身が『Flaming Pie』について詳しく語っていましたが、No.83では今度はリンゴ側から見た『Flaming Pie』を聞いているわけです。
「Beautiful Night」
リンゴが最初に参加したのは「Beautiful Night」。
ポールから、
「この曲で叩いてくれないか」
と誘われてスタジオへ行った。
そして、ポールがピアノ、リンゴがドラムという形で録音を始めます。さらにジェフ・リンが参加。リンゴはポールとの演奏について、非常に自然で居心地がいいという趣旨の話をしています。
ここは『Anthology』後の二人の関係を考えるうえで面白いところです。
■ 「Really Love You」の秘密
そして、No.83で特に面白いのが「Really Love You」。
「Beautiful Night」を録った翌日、ポールとリンゴはそのままスタジオに残ってジャム・セッションを行いました。
ポール=ベース
リンゴ=ドラム
ジェフ・リン=ギター
という3人で、30分ほど即興演奏。
そこから「Really Love You」が生まれました。
しかも重要なのが、
「Really Love You」はポール・マッカートニー/リンゴ・スターの共作としてクレジットされた、二人にとって初めての正式な共作曲
だったこと。
リンゴ自身もインタビューで、
「一緒に作ったからクレジットされるなんて思っていなかった」
というニュアンスで語っています。
これはNo.83の資料的価値がかなり高い部分です。
■ 『Standing Stone』も重要
もう一つの大きな話題が、ポールの2作目の本格的クラシック作品**『Standing Stone』**です。
1997年10月に発売される作品で、No.83の時期にはちょうどプロジェクトが動いていました。
特に興味深いのが、作品終盤の「Celebration」。
ポールはNo.83で、この曲について、
『Standing Stone』を祝祭的な雰囲気で終わらせたかった
という趣旨を語っています。
しかも「Celebration」は、もともとかなり以前に書いたものの使い道がなかった曲だったとのこと。
子どもたちが育つ過程で耳にしていた曲で、ポールにとって家族的な思い入れもあった曲を、『Standing Stone』の最後に組み込んだわけです。
■ Buddy Holly Week 1997
そして『Club Sandwich』らしい重要企画が、恒例のBuddy Holly Week。
1997年は第22回です。
この年のテーマは、従来のような歌唱コンテストなどではなく、
「A Poem For Buddy」
つまり、バディ・ホリーを題材にした詩を書くという企画でした。
大学や文学団体などに作品を募り、40行以内でバディ・ホリーの人生や音楽を讃える詩を募集。
その作品をまとめた本も制作され、ポールが序文を書いています。
■ ただし、1997年のBuddy Holly Weekは特殊だった
ここは歴史的に重要です。
1997年8月31日にダイアナ妃が亡くなったため、予定されていたBuddy Holly Weekのイベントは大幅に縮小されました。
実際には9月10日にロンドンのSohoで昼食会が開かれ、Roger McGoughが「A Poem For Buddy」を朗読するなどの小規模な催しが行われています。
そのためNo.83の記事にも、**「音楽や詩を通じて、英雄やヒロインを思い出す」**という、ダイアナ妃の死を意識したポールのコメントが出てきます。
■ ダイアナ妃追悼
そして、No.83には当然ながらダイアナ妃の追悼記事もあります。
記事では、ポールとリンダがダイアナ妃と過ごした思い出が紹介されています。
特に貴重なのが、1993年の『The New World Tour』リハーサル時のエピソード。
Pinewood Studiosでリハーサルをしていたポールたちのところへ、
- ダイアナ妃
- ウィリアム王子
- ヘンリー王子
が訪れました。
子どもたちが「ロックンロールを聴きたい」と言ったため、ポールは撮影を中断して、バンドで即興のロックンロール・セットを演奏したという話です。
その後、昼食をともにした際には、
ポール、リンダ、メアリー、ダイアナ、ウィリアム、ハリー、デヴィッド・パットナム、ロビン・ウィリアムズ
が同じテーブルにいたという、すごい顔ぶれだったそうです。
■ 『Flaming Pie』の余韻
No.82が『Flaming Pie』そのものを大きく扱ったのに対して、No.83ではそのアルバムを一緒に作った人間の証言が中心になります。
特にリンゴの話から、
『Anthology』での再会
↓
「Beautiful Night」
↓
「Really Love You」
↓
『Flaming Pie』
という流れが非常によく見えます。
『Flaming Pie』は単なる「Anthology後のソロ作」ではなく、Anthologyで再び芽生えたビートルズ・メンバー同士の自然な関係が、そのまま作品に流れ込んだアルバムだったことが分かります。
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